ポータブル電源とタケルくん、ワクヨさんの関係性について

皆様、ポータブル電源をご存知ですか? ポータブル(持ち運び可能)な電源(バッテリー)ですから簡単に言えば「充電池(蓄電池)」です。多くのポータブル電源は「リチウム電池」を採用していると思います。家庭用コンセントから専用充電器で電気を溜めておき、停電時やアウトドアなどで活用できるアイテムとなります。ソーラーチャージャーを利用して太陽光で充電する事も可能です。これだけを聞くと簡単で素晴らしいアイテムに思えますが、そこは「電気」ですから注意しなければならない点があります。まずは充電する場合も放電(実際に使う)する場合も「電圧」と「電流」が関係します。例えばAC100Vコンセントで500W使えますと言う商品があったとします。でも、よく質問されるのは実際に使いたい家電の多くは1000W以上が多いです。「炊飯器」「ドライヤー」「電子レンジ」「IHクッキングヒーター」などの多くは500Wでは使えないのです。仮に使えた場合でも500Wを何分間使えるか?を考えた事が無いと言う方もいらっしゃいます。電子レンジ使って10秒後に電気が落ちました・・・では何も温めできませんよね? リチウム電池はDC(直流)ですから、一番効率良く電気を「活かす」為にはAC出力では無くてDC出力が良いのですが、多くのポータブル電源はDC12Vシガーソケットをオマケ(AC電気出力の余り)と言う立ち位置で商品開発されております。DC12Vと言う電気は車や船などの電気として有名ですが、限られた電力を効率良く使用する為に車や船の電装設備はかなり細かく回路設計されているのです。タケルくんやワクヨさんは「車」や「船」の電気に合わせて開発された機器となります。つまり「エンジン」始動により電圧や電流に圧力がかかり「安定」した電気を利用する事で最適に稼働します。エンジンや圧力がかからない溜池状態の蓄電池(ポータブル電源)では実は電力が足りないのです。しかも、残念ながら直流電気には「ロス」が生じます。配線が細ければ途中で電流が詰まる事もあり、距離が伸びれば電圧や電流がどんどん低下していきます。10A出力とカタログスペックに記載されていても実際にテスターで計測すると8Aしか出ていないと言ったケースも良く聞きます。当社のポータブル電源ミツルくんは可能な限り車や船の電気を再現した特殊なポータブル電源となります。DC12V出力を一般的なポータブル電源のおよそ2倍の電流が流れる仕組みです。つまり、タケルくんやワクヨさんの性能を最大限に発揮できる唯一のポータブル電源となります。先日、マリン雑誌の「Kazi」でも電気の話で特集されました。車中泊や防災対策などで興味を持たれる方が急増しております。「使う目的」や「電気効率」そして忘れがちな「重さ」(バッテリーですから重たいと持ち運びに不便)などをご参考頂ければ幸いと存じます。

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